システム開発のアイエスジェイ(東京・渋谷、久田吉史社長)は十二月に、 文書や音声、画像などデジタルデータの保管サービスを始める。
利用者はパソコン、携帯電話などインターネットを通じてどの端末からも自由に データの閲覧、整理ができ、移動時などの利便性が高まる。SOHO(スモール オフィス・ホームオフィス)や中小企業の資料保存などの需要を見込む。
サービスは荷物を預かるトランクルームになぞらえて「デジタル・トランク」の 名称で展開する。
利用者にパスワードを発行し、自由にデータ整理できるようにする。グループ で写真などを回覧する場合、パソコンに組み込んで表示させるだけの機能を 使い、通信量 を小さくできる。
データ保管料は十メガバイトまでは無料。十メガバイトを超える分は一月あたり百円とする。来年四月までに一万二千件強のユーザー獲得を目標にしている。
個人でも企業でも情報を一元管理代行する新サービスとして売り込む。
データの改ざんや盗難による事故を防ぐセキュリティー保持の狙いで国産の 暗号技術「KPS」を組み込む。バーコード技術と組み合わせて、社員の入退 チェックなどへの応用も検討している。
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